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母、混迷

母のところに行くと、
「遅いね~」といわれた。
天気が悪いと、なんとなくいまいちな感じの母だ。

手を拭いたり、なんだりしていると、
「うがいがしたい」というので、「ベットでする?用意しようね」というと、
「あっちへ行ってやりたい」という。
ベットから車いすへの移動は、一人では無理なので、
看護婦さんに頼むしかないので、
「看護婦さんに移動をお願いするしかないよ。」というと
「なんで?タクシーですぐでしょう?」「・・・」なんかこの辺で、
「あれ?」とは思ったのだが、「ここにはタクシーは来ません。
車いすに移動するなら、看護婦さん呼ぶよ」となり、
移動をお願いする。部屋を出る時、
寒いといけないと思ったので、
肩かけをかけると、着るやつ(ガウン)がいいという。

ようやく洗面台に連れて行くと、
「なんでここにはいるの」と怒り出す。
「うがいしたいって言ったから」というが、
首を振って、話したくないという感じ。
「あんたといると、頭おかしくなる」とまで言う始末。
「なんだ~!どこ行きたかったんだ~」と悩む。
「部屋の主が、出てこない。おかしい!」ともいうし。
空の部屋を見せて、そんな人はいないよと見せた。

外へ行くという母に、それはできないというが、
納得できないようだ。
じゃあ、売店に行くというので、
休日で早じまいした後だが、
飲み物は買えるので、行って見ると、
「ビールはないの?とりは?」
居酒屋じゃあるまいし。

その後きた妹たちにも、
「ビール買ってきて!」と頼みまくっている。
完全に病院にいることを忘れている。

その前にも、「おばあは?」といわれ、
祖母のことだとはわかったが、
「どこのおばあ?いっぱいおばあはいるよ」と返すと
「おばあはおばあよ」あ~やはり。これで、二度目かな?
「おかあさん、おばあは死んだよ。何十年も前だよ。
私が、八つの時だったよ。
だいたいおかさんは、今、74だよ。
十人兄弟の末っ子のおかあさんは、おばあの幾つの子?
40近いでしょ?そしたら、生きていたら、
110を越えちゃうよ。」
なんとなく納得できない感じだったので、
親戚に聞いてみればと言った。

従姉から、果物をもらったのを食べたので、
お礼の電話をかけるというので、
かけたらお礼の後に、
「聞いてもいい?おばあはどうしている?」と聞いている。
「やだおばさん、おばさんがおばあなのに、
おばあが生きていたら、いくつよ。
100越えているよ。」と従姉は答えてくれた。
ちょっとほっとした。

母が言うには、沖縄の伯母が、おばあと一緒に
病室に来たのだという。
「おばあはまだ生きていたの?」と
伯母に聞くと、「もちろん」といったのだという。
「おばあが、お母さんを心配して、
枕元に来てくれたんだね~(^^)
今も、見えなくってもきっと、
心配して見守ってくれているよ。
ありがたいね~(^^)」と私は言った。
母も「そうだね~治ったらお墓に行って
いっぱい拝まなきゃ~」
そこに落ち着いて、ほっとした。

と、ぼそっと「おまえも、もう50になるんだ~
おそろしい」しみじみいう。
そこかい!そこに落ち着くのかい!angry

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