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一陣の風のように

日曜日、昼、洗濯物を干し母のところへ出かけようとしていたら、
電話が鳴った。従姉妹から。
さくらの花のころ、お見舞いに行った伯父が、
急変し亡くなったとのこと。
「おばさんは、どうするかな?」
それは、病院にかけつけるかどうかの確認だった。
母を連れてとなると、いろいろ煩わしいが、
お別れはしておいた方が、いいに決まっている。
ここ何年と、母とけんかして、絶好状態が続いていたのだが。

あわてて外出の準備をしながら、
母が病院にかけつけるとしたら、
私一人の手で母を外出させるのは、
ちょっと厳しいので、弟に連絡。
すぐ出てほしい旨、依頼。
その後、従兄の奥さん、沖縄の伯母から、
それぞれ、伯父の件で連絡が。
会わせた方がいい、会わせないでいい。
そんな両方の意見を聞く。

まひるを連れて母のところへ。
「おかあさん、驚かないで聞いてね。
伯父さんが亡くなったって。
病院に会いに行く?」
「行く!」即答。それは力強い返事だった。
それから、まひるに手伝ってもらって、
母の外出の用意をする。
弟を病院の玄関で待とうと思い、
エレベーターで待っていると、ちょうど弟が、来た。

まひるは病院の前で別れる。
タクシーを拾って、母を乗せる。
都心の道路は、空いている~(*^_^*)
ほどなく目的地。先日、休日にお見舞いを私はしているので、
運転手さんに、休日の入り口につけてもらい、
母を降ろす。受付で、霊安室を聞くが、いわれたとおりに行くと、
なんだか前も見えないくらい真っ暗(-"-)
前に進めない~~
もう一度、一階に戻り、想定の霊安室あたりに、
運搬専用のエレベーターがないか探してみる。
と、暗い診察の(休日だから明かりがついてない)
待合室の中に発見。
わざわざ霊安室とは、案内は、書いていないものなんだね~
降りると、従兄が、葬儀社の人と廊下で打ち合わせをしていた。

伯父は、眠っているように、そこにいた。
さほど、やつれもせず、そこにいた。
病院の霊安室は、初めての体験でした~(T_T)
母は、手を合わせた後、車いすから立ち上がり、
伯父に触っていた。あと数日生きていてくれたら、
見舞いに行く予定だったのに。。

もともとお線香の煙とか苦手なのに、
のどが痛い状態が続いてたので、
すぐに咳が止まらなくなる。
で、母も疲れたというので、
病院の喫茶コーナーに行く。
従兄と奥さんも来て、葬儀の打ち合わせというか、
一方的に従兄から、
「明日、荼毘にふし、そのまま沖縄に遺骨を持っていき、
墓に入れてくる。おれも、連休中の方が動けるから」
奥さんに、飛行機の手配を依頼している。
すげ~、飛行機取れるのか?
沖縄の墓は、大きい。何十人分と入るらしい。
しかも、身内の手でも開けられるらしい。

伯父は、台湾で生まれ、13歳くらいで予科練に行った。
その後、終戦で特攻隊もぐちゃぐちゃで、
伯父は、生きるだけでたいへんな終戦の世の中に
家族の安否も確認できずに16くらいで投げ出され、
特攻隊の仲間を頼りに一人生きてきた人だった。

うちの家族ときたら、海外に一名、
地方に二名、外出中(-"-)
電話もかからない。父には、メールも届かないしな~
何度もしつこくかける。ようやくつながる。
伯父さんが亡くなった旨、伝える。
明日、荼毘にふすことも。
あわただしい、あわただしすぎる(-_-)

伯父を棺に移し、かけつけた従姉妹が、
泣きじゃくるのを少しうれしく思う。
従姉妹は、子供のころ、伯父が近くに住み、
よくかわいがっていたらしい。
母を病院に送り届け、
私は、回り道をし、母の喪服を取りに行く。
その後、帰宅。
まだ、電話攻勢は続く。。。

翌。昼、母を迎えに行く。
着替えさせ、上から大きなショールを巻き、
喪服が、なるべく見えないようにし、
病院を出る。私は、普段着。
再び、都心をタクシーで。
斎場は、広くて近代的。すごいね。
なんか工場みたい。次々、焼きあがる。

控室など、手配しないごくごく
内輪の式。看板もなく。戒名もない。
せめてもと、お坊さんだけよんだけど。
それでも、棺にお花を入れるとき、
こみ上げるものがあった。
がんばったね、伯父さん。お疲れ様。
明日は、60何年ぶりで、御帰還。
おじいとおばあの元だよ。
(ずいぶん前に亡くなって、顔の記憶もおぼろだが)

ごく身内だけといいながら、
大阪から伯父と従兄弟も駆け付け、
都内の身内等々、予科練のお友達も来て、
20人弱で、見送った。
しっかりした体形で、さっそうと歩いていた少し、
ダンディな伯父だった。
ちょっと、世の中にひねた感じであったのは、
本当に気の毒だった。

ささやかな昼餉の折、戦友の方が、
伯父の話をしてくれて、それがいい供養だな~と、
思ったのでした。伯父の兄二人が、また元気で、
葬式の後の片づけの話に明け暮れ、
本家を継いだ従兄が、ちゃんと、お墓に入れてくれるのも
それはそれで、ありがたいと思う。

今日の会では、めちゃめちゃ私が、若い方だったのが、
笑えるな~(^_^;)弟と妹がさらに下ですが、、、


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Comments

お疲れ様でした。
お母様もお別れができて本当によかったね。
ネコの目さんもすこしは身体休めてね。

Posted by: 津右子 | May 04, 2010 at 01:37 PM

本当にお疲れ様でしたm(__)m。
急なこととはいえ(えーと、こういうことはたいてい急なものなのかもしれませんが・・・)
たくさんの親戚や古くからのお友達が集まることができて、本当によかったですね。

Posted by: つー | May 05, 2010 at 02:00 AM

伯父さん亡くなっちゃったんだね。
生きているうちに猫の目さんの顔を見れて、伯父さんも嬉しかったと思うよ。
ご冥福をお祈りします。

猫の目さんもお疲れ様。少し休んでね。

Posted by: みゆ | May 06, 2010 at 10:32 AM

コメントありがとうございます~(*^_^*)
伯父は、両親のもとに戻り、幸せなのかな~?
と考えています。
従兄に、いい酒を買って、お墓においてあげてっていったけど、
どうしたかな?
お墓で、親兄弟とお酒飲んでいる姿、
なんとなく想像しています。
どう転んでもお酒に強い一族。
お別れの会もお酒が進んでおりました。
久しぶりに会う従姉妹に、
「ネコの目のだんなは、酒は強いの?」
の質問に、妹が「半端なく!」と、
代わりに返事をしておった(・_・;)

Posted by: ネコの目 | May 08, 2010 at 12:50 AM

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